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ハーブの室内での冬越しポイント②(虫と病気)

室内に置いていますと、オリーブや月桂樹の葉や枝がベタベタしてくることがあります。

よく見て頂くと、枝や、幹、葉の裏に黒い楕円形のものがポチッと

付いていませんでしょうか?

硬い殻の様なもので、爪でひっかくと、ポロッと剥がれます。

こちらはカイガラムシです。

カイガラムシは白いものもありますが、オリーブなどに付くものは

たいがい黒いものです。

幹に付いていますと、節のように見えますので、気が付きにくいのですが。


私の15年ほどの経験上ですが、乾かした後で、カイガラムシが付きます。

どのタイミングかで、水やりが間に合わず、乾燥させてしまうと、

木がすごく弱ります。(見た目的には何も変わらないのですが)

免疫力が下がって、その後にこうなることが非常に多いです。


室内に入れて、外での環境と変わったために水やりのリズムが崩れたためや、

夏場に水やりが追いつかなかったり、秋になり、特に寒くなってくると

皆さん水やりを控えだしますので、その際のうっかりの水のやり忘れなど、

結構、冬越し1年目の方が慣れないせいで起こりがちです。


カイガラムシが付きましたら、とにかくまずは取り除くことです。


私は爪や指の腹で取っていきます。

ベタベタになってからですと、もう相当な数います。

10や20ではないかもしれません。100匹くらい付いていた人もいます。

動くわけでも、飛ぶわけでもありませんので、地道に取っていきます。

歯ブラシみたいなものでこすっても良いです。

虫は地面に落とさずに、全部取って捨てて下さい。

その後、濡れた布巾などで拭きます。

水道の蛇口の所や、お風呂場のシャワーなどで洗い流すのもおススメです。

ベタベタのままでいますと、そこからカビや病気が発生しますので、

水洗いはした方が良いです。

ここで、クスリをかけておきます。(薬を使いたくない人は使わなくてもOK)

その後は乾かさないよう注意しながら見ていてあげて下さい。

時々見ると、またカイガラムシが付いています。

気が付かなかった部分や、小さすぎて見えなかったものなどが後から出てきます。

(カイガラムシは幼虫の時は動き、成虫になると動かなくなります)

冬中、時々見て、付いていたら取りながら春まで頑張ってもたせます。

春暖かくなったら、外に出せば、また元気になります。


私も何度もこれで復活させてきました。

ただ、カイガラムシが付くのはかなり重症なので、ちょっと覚悟しながらお手入れします。

例えば、春になって外に出してからもカイガラムシが付き続ける。みたいな場合は

かなり木が弱り切っているかもしれません。



オリーブは乾燥させると、カイガラムシが付くことが多いですが、

ローズマリーを乾燥させると付くのはアブラムシです。

また、根詰まりや、根腐れでも付くことがあります。

乾かさないように、お皿に水をためっぱなしでおいたりしますと、よくこうなります。

こちらもベタベタして、細かい白いものが全体についています。

こういう時は水道水やシャワーで洗い流して下さい。


また、白い粉の様なものが全体的に(もしくは一部に)ついているのは

恐らく、うどん粉病です。

風の通りが無い、締め切った室内に置いておくと、よくなります。

戸外でも、ジメジメした梅雨時などに、軒下なんかに置いておくとなります。

やはり、洗い流して、念のため、殺菌剤をかけておくと再発が防げると思います。

その後は少し場所を変えた方が良いかもしれません。

空気のこもるような場所なのかもしれません。



ケースバイケースで、全部が全部そうではないかもしれませんし、

本当に環境も、そのものの大きさや年数にもよりますので、

こんなブログでサラッと書くようなものではないので、後は個別に聞いて下さい。

写真など撮れたら見せて下さい。(携帯の写真でOK)

当店で購入された植物については何年たっても、いつでもご相談をお受けいたします。

どうぞ遠慮されずにお尋ねくださいませ。


ただ、当店からお買い求めではないものに関して質問された場合は

申し訳ないのですが、一般的な回答くらいしか出来ないと思います。(スミマセン)


また、メールや、お電話でのご質問はお受けできません。


その植物の姿や、大きさ、買った時の状態などの背景が想像できないと、

何か上手く言えないですし、お客様ご自身との会話で、より具体的に言葉が出てきます。


ただ、店頭で実際にご相談いただいた後の経過報告や、その後の対応などは

もちろんメールやお電話でも大丈夫です。


昔、アルバイトのSさんが何か私に植物のことで相談してきたことがありました。

言っている事がピンと来なくて、「何でそんなこと聞くの?どういうこと?」と

聞き返しましたら、「あっ、私じゃないです。お客様が聞いてます」と言って、

「あー、何だびっくりした。どれ、お客様に会って、話を聞くわ。」と聞き直しました。

それで、ようやく言っている意味や、その方の話し方などで、

性格や、園芸のレベル、様々な事が受け取れます。

(この時はアルバイトのSさんが言いそうもない事を聞いたので、

全くピンとかなかったわけです。)


上手に説明して下さらなくても、話すだけで、その方の園芸レベルや、植物に対しての意識、

大体の性格が分かりますし、話していく中で、環境や、年数、どうやって育てて、

どうなったのか。が分かります。

そして、いつ当店から買ったかで、このくらいの大きさの、ああいう状態のものを購入したんだな。

というのも理解できますので、それから色々想像すると、こういう事かな?

だったら、こうした方がいいかな?それともこれならできるかしら?と

より具体的なアドバイスになります。


また、当店から購入した植物以外にも、お庭のこと全体的になど、

様々総合的に相談したい。より詳しくすべての疑問に答えて欲しい。

という場合には有料ですが、プライベートの園芸相談をおこなっていますので、

そちらでご対応させていただいております。


ハーブの室内での冬越しポイント②(虫と病気)_b0378101_16173310.jpg

ポット苗から大きくした月桂樹も自宅アパートで栽培していました。

冬でも新芽がジャンジャン出ます。

初めは乾燥対策が大変でしたが、3年くらい室内で栽培し続けましたら、

室内の環境に慣れたようで、後は乾いたらたっぷりの水やりでOKで、手がかからなくなりました。

1、2週間程度の出張でも全然問題なかったです。


5年ほど栽培し、ある年、アパートの外壁の塗り直しがありました。

足場を組んで、2か月くらいかかり、その間、部屋を見られるのが恥ずかしいので、

日中もカーテンを閉め、更に足場の外ではブルーシートが張られていましたので、

日照不足になったのだと思います。

その夏から何となく調子が悪くなり、ジワジワ葉が茶色くなりだし、

ホコリがたまるようになり、葉がベタベタしだして、

やはり、出張に行っている間にカサカサになっていました。








by solaogplanta2 | 2018-12-14 00:33 | 園芸&栽培方法

ハーブのお仕事とお庭の植物について


by solaogplanta2
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