クマにあったらどうするか
2018年 12月 09日
今、読んでいる本は
「クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 柿崎 等」
語り手 柿崎等 聞き書き 片山龍峯 (ちくま文庫)
まだ、読んでいる途中なのですが、
さすが、現場で動いている人の言葉は地に足がついている。と思いました。
インタビュー形式で、問いに柿崎さんが答えるという流れですが、
勉強したり、人から聞いた知識ではなく、(古くからの言い伝えは結構重要)
クマを観察し続け、クマになった気持ちで考え、仕留めたクマを解体して
内臓の中までも興味を持って観察しています。
すごく惹かれたのは スタイルや道具もこだわりなし。
拍子抜けするほど、普通に、シンプルで、
カッコイイのです。
読んでいて、園芸もそうだな。と思います。
本や、誰かの言っている情報をたくさん集めて知識をつけても、
植物を観察して、植物から教えてもらった感覚の方が本物の気がします。
本には全部こう書いてあって、誰に聞いても本と同じことを言っているけど、
どうしても、自分がやるとこっちの方が上手くいく。という事もあります。
私もこういう人になりたいです。
どの答えにも、ものすごい重みがあるのに、何でもない事のようにサラッと
答えていて。
こういう人ほど、やってきたことを声高にアピールしないな。と思うのです。
カレルチャペックさんの園芸家12カ月に続く、奥深さでした。
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by solaogplanta2
| 2018-12-09 00:41
| 本と音楽